徒然日記

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8月16日 京都 五山の送り火 「妙法」

京都では毎年8月16日、夏空に浮び上る五山の送り火は
祇園祭とともに京都の夏を彩る風物詩です。
送り火は東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られていますが、他に金閣寺附近の大北山(大文字山)の「左大文字」、松ケ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」および上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」があり、これが8月16日夜、5分間隔で順番に点火されます。
昔には「い(市原野)・「ー」(鳴滝)・「竹の先に鈴」(西山)・「蛇」(北嵯峨)・「長刀(観空寺村)なども、送り火として点火されていたと言われていますが、詳しい資料は残っていないそうです。
<参考:京都市観光協会HP https://www.kyokanko.or.jp/okuribi/>

送り火はお盆にお迎えしたご先祖様の魂をふたたび冥府にお送りするため意昧をもつ、仏教的行事です。
昨年はあいにくの大雨でしたが、今年は雨は降ることなく、穏かにお送りすることができました。

昨年もご紹介いたしましたが、今年もご縁あり、
「妙法」の「妙」の火付けの様子を写真でいただきましたので、ご紹介いたします。

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火のつけ方は5山それぞれ、少しずつ違っています。

妙法はステンレスの火床が地面に埋めてあり、
(高さが少しつけてあります。)
そこに木を組んでいきます。
この木を組む作業は早朝に行います。
火床に残っている昨年の消し炭を取り払い、
四本の棒に沿って崩れないように組んでいきます。
その後、雨にぬれないようにビニールをかけ、
夜に備えます。
妙法だけは、最後火を消火するので、
水を持って上がっておくこともあります。
(消火用の雨水をためておく場所が
いくつか山の斜面あるので、そちらも使用します。)
木と水を持って山の斜面を上がるのが大変です。

左大文字だと、石組の土台ですし、火は山のふもとから松明にして持って上がります。
鳥居は点火の際に、束にした木に火を灯し、その火がついた木を鉄製の火床に突き刺します。
護摩木の受付をしている山、していない山、色々です。

夜、点火前は京の町の明かりが次々と消え、五山の送り火に備えます。
京都タワーももちろん真っ暗です。

点火は夜8時、大文字山から順番に火が灯されます。

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妙法は大文字の次、2番目ですので、8時05分。時間になると、妙と法二つの山から見えるビルの上から光で合図が送られ、その合図により2山同時に点火されます。

各山では点火の際、山で読経が行われます。妙では、点火から消火までの間、日蓮宗の「南無妙法蓮華経」の読経が響いています。火のパチパチという音とお経の声で神聖な雰囲気です。

妙の火床数は103基。
松ヶ崎の地域の方が各家で担当しており、
火床1つにつき、2人の入山と決まっております。つまり、200人以上の人がこの山で火をつけるのに携わっていらっしゃるのですね。

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ちなみに、妙の山からは大文字が見えます。
左の写真の左上辺りにちらりと映っているのが見えますでしょうか?
昨年の豪雨では、もやがかかってしまい、見る事ができませんでしたが、今年はしっかりと確認できました。

大文字の送り火が終わると、「夏ももう終わりだなぁ」という気持ちになります。
花火に海、家族旅行、皆さまは夏を楽しまれたでしょうか?
まだ何もしていない!
なんて方は、是非 温泉にのんびり浸かりに来てくださいね。

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