2024年12月11日 能楽と現代アートの融合をテーマとした特別公演を開催
出演は、宝生流能楽師 佐野玄宜氏。
ロビー&ギャラリー「百代」を舞台に、平家物語を題材とした名作「清経」を披露します。
また、本公演を収録した特別映像を、後日すみや亀峰菴の公式ウェブサイトにて公開する予定です。
能楽と現代アートが交わる唯一無二の空間「百代」
伝統と革新の融合を追求する取り組みの一環として、京都在住の、陶芸家、左官の匠、和紙職人らの日本の伝統的な建築技法に加え、現代アートを取り入れた新たな文化的空間を創出
ロビー&ギャラリー「百代」は、現代美術作家・柳幸典氏が手掛けた、歴史とアート、そして哲学的テーマが響き合う特別な空間となっています。
5つのキューブを配した空間の内、奥へと続く隧道は能舞台の「橋懸かり」の役割を担い、現世と幽玄の世界を繋ぎます。
能楽という伝統的舞台芸術を「百代」に迎えることで、死生観や精神性という普遍的テーマを再解釈する試みを行います。
写真提供:宝生会
イベント詳細
日時: 2024年12月11日(水) 17:30より
場所: すみや亀峰菴 ギャラリー百代
出演者:
シテ: 佐野 玄宜(宝生流能楽師)
笛: 貞光 智宣
地謡: 佐野 弘宜、辰巳 大二郎
演目: 「清経」
源平合戦に破れた平清経の死を通じ、絶望と浄化、そして宇宙的視点を描き出す名作。
この公演では「百代」に展示された戦艦「Nagato」の前で、戦の敗北を悟り舟の上から初冬の海へと身を投げた「清経」を演じていただきます。
スケジュール
- トーク&着付け実演(30分): 能の衣装や背景についての解説
- 演目解説(5分): 「清経」のあらすじや見どころ
- 公演「清経」(20分): 宝生流ならではの幽玄の舞
- アフタートーク(10分):
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本公演の映像公開について
本公演終了後、当日の舞台の模様や出演者インタビューを収録した特別映像をすみや亀峰菴の公式ウェブサイトにて公開する予定です。
能楽の幽玄な世界とギャラリー「百代」が織りなす特別な瞬間を、オンラインでもお楽しみいただけます。
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鑑賞プランについて
公演当日に鑑賞を含む宿泊プランをご用意しております。
公演終了後、夕食は京料理の特別メニューをご堪能いただき、お部屋で余韻をお楽しみください。
佐野玄宜氏 プロフィール
1981年生。佐野由於(加賀宝生佐野家五代目)の長男。1986年、4歳で初舞台を踏む。
1999年、祖父・正治十三回忌追善能で初シテ「経政」。2012年、宗家内弟子を卒業、独立。
これまでに「石橋」、「道成寺」、「乱 和合」を披演。早稲田大学教育学部卒、同大学院文学研究科修士課程修了。
重要無形文化財総合指定保持者。能楽協会、日本能楽会会員。同門会「蔦玄会」を主宰。
学習院大学・椙山女学園大学非常勤講師。國學院大學宝生流能楽研究会、慶應義塾横浜初等部で指導。